タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

武蔵野夫人

塾の課題です。課題でなかったら一生読まなかっただろうなあ。 提出したものは↓ 金のために死す 大岡昇平『武蔵野夫人』は敗戦後間もない東京郊外で展開する5角関係の心理を、ときおり評論家めいた論評を差し挟みつつ、ナレーター(地の文)が腑分けする小…

脚本を書くために知っておきたい心理学

新刊です。発売中です。大きな本屋さんにはあるかもしれません。あるといいな。 例によって、あまりに何度も読んでいるので、もはや客観評価は無理なんですけど 早速読んでくれた我が家君(ありがたいことです)に今朝、出がけに感想を聞くと 「うん、いいん…

ゴーマニズム宣言SPECIAL 新戦争論1

塾の課題です。 南の島でこんなドス黒い本を読んだ私は可哀想。 表現者としての退廃 私の涙は安い。何にでもほいほい泣くのだ。浅田次郎は読んだことがないが、読めば泣くのかもしれない。高校生のとき、どちらかと言えば嫌いだった麻丘めぐみがレコード大賞…

戦争プロパガンダ10の法則

塾の課題です。提出したものは↓ 無知と愚かさの時代に 2011年4月10日、素人の乱主催の〝高円寺原発やめろデモ〟へ家族・友人総勢3名で向かうとき、「私たちと主催者しかいなかったりしてね、ハハハ」とつぶやいたのは私だった。ところが意外にも、高円寺駅…

原発ホワイトアウト again

下北沢の古いビル。 本文とはなんも関係ないです。スミマセン。 以前一度登場した本ですが、塾の課題になってしまいました。 ので再登場。 ↓提出したものです。 だけど、書いてくれてありがとう 私は世界中の原発全部まるごと、この世からなくなってくれ〜と…

2014年 本のベスト10

我が家のお正月飾りなど。写真暗っ。鏡餅の蜜柑が変なのは、私がティッシュで作った偽物だから。 やっとこさ、毎年恒例のやつを。 『マシアス・ギリの失脚』池澤夏樹 『アンダーグラウンド』村上春樹 『教誨師』堀川恵子 『映画の構造分析』内田樹 『海辺の…

アンのゆりかご 村岡花子の生涯

今年最後の塾の課題 読み終わってリアルに吐き気がしました。 日曜に読了して木曜になってもまだ体に怒りがたぎっておりました。 心底嫌いな本なので、本の写真も載せたくないわ。 で、砂糖煮にされた方の写真を載せときます。 以下が提出したもの↓ 祖母の砂…

落日燃ゆ

塾の課題です。書きづらかった……。 提出したのは↓ つるりんと不可思議 東京裁判で絞首刑となったA級戦犯7人のうち、ただひとり文官であった広田弘毅の人生を描く城山三郎『落日燃ゆ』は、私の不勉強、無知も手伝って、なんだかつるりんと体の中に入ってしま…

『我関わる、ゆえに我あり』松井孝典

今月の塾の課題です。 提出したものは↓ チリ、アクタ、だもの 物心ついた頃から、死ぬのが、自分が消えてなくなってしまうのが、怖くてたまらなかった。だから、宇宙とか壮大な話は苦手だ。自分の存在のちっぽけさが、ぐいぐい胸に迫って、宇宙に比べたら、…

『アンダーグラウンド』、『約束された場所で』村上春樹

ハルキ、ノーベル賞取れず。って別にいいじゃん。世界中で翻訳されて、その名はあまねく知れ渡り、ファンがいっぱあい。一億なんて、ハルキには端金。無冠の帝王、ビバ、ハルキ! いや、そんなに大ファンてわけでもないんですけど、私。なぜか、全長編小説読…

あしたから出版社

今月の塾の課題は〝ブラック企業に勤めるあなたへ〟 む、難しい……。 提出したものは↓ あしたから、なんでもあり 「ブラック企業に勤めるあなたに」は、早くそんな会社やめましょう、以外、正直かける言葉がありません。命あっての物種、体と心が壊れてしまわ…

10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 ──SAVE THE CATの法則を使いたおす!

本日発売! 一生懸命翻訳したです。 最終週は日々14時間くらい働いておりました。(涙)ま、最初からちゃっちゃかやってなかった自分が悪いのですが……。 家事はほぼ全面放棄で、ビィ君は文句ひとつ言わず、外食やら店屋物やらに耐え、時間が あるときはおい…

『東京プリズン』赤坂真理

塾の課題です。 提出したのは↓ みんな猿 赤坂真理『東京プリズン』は、ものすごくざっくり言ってしまうと、アメリカの高校に留学した16歳の少女が、『天皇には戦争責任がある』という論題のディベートを強いられる話だ。それだけで十分ヘビーだけれど、この…

『体の贈り物』 レベッカ・ブラウン

今月の塾の課題は 「いまを生きるための一冊」 〝希望がみえない今日この頃、私たちに必要なのは、どんな本なのでしょう。〟 この問いかけを真っ向から受け止めちまった私は、 宝物のように大切な1冊、レベッカ・ブラウンの『体の贈り物』を選びました。 以…

『工場』小山田浩子

今月の塾の課題です。 提出したものは↓ 大便のようなタイトルは工場の大便なのかもしれない 〝工場は灰色で、地下室のドアを開けると鳥の匂いがした。〟鳥の匂い? 小山田浩子著『工場』は、いきなり生臭い感じで始まる。語り手牛山の面接が終わり、仕事が決…

トイレ本 富士日記(下)

トイレ本というのは、はっきり言って トイレでうんちをしているあいだに読む本です。 わっ、文字にするとなんだか、わっ、だな。 『富士日記』は上中とトイレで読了。 かなり期間をおいて目下、下。 日記ってトイレ本に向いてるんですね。 一日、一日、記述…

原発ジプシー

5月の塾の課題は『原発ジプシー』 『いちえふ』と絡めて書いてみました。 ↓以下が提出したものです。 きちんとお金を払いませう 堀江邦夫『原発ジプシー[増補改訂版]』(2011年現代書館)は自ら原発労働者として働いた記録を綴ったノンフィクション。30年以…

「イエスタデイ」村上春樹

東京新聞のコラムに、村上春樹「イエスタデイ」の替え歌にクレームがつき、替え歌部分を大幅削除、とあったので、慌てて図書館から文春を借りてきた。 小説は、まあ、つまんないです。いつもの主人公にいつもの女(なんだかなあ)、いつもの展開。ただ、木樽…

『紀ノ川』有吉佐和子

塾の今月の課題です。風邪ひいて熱出して、ギリギリ提出になってしまいました。 提出したものは ↓ 花の恋 有吉佐和子『紀ノ川』は新潮文庫のカバーにあるとおり、〝和歌山の素封家を舞台に、明治・大正・昭和3代の女たちの系譜をたどった年代記的長編〟だが…

誕生日を知らない女の子 虐待——その後の子どもたち

図書館で借りた本です。 何がきっかけで借りようと思ったのかは忘れてしまったけれど、読みだしたら止まらなくなってほぼ一気読み。 虐待が子どもの心身に刻む傷のすさまじさに改めて愕然とする。 私は両親が早くに離婚していておばあちゃん子なのだけど 3…

パトさん

塾の今回のお題は日本語で書かれた絵本(翻訳も可)ということで 2011年に私が読んだ本ベスト1の『パトさん』を迷わず選んだ。 けど、書けない。バリへ持っていったけど、持っていっただけ。 大好きな本だけに、この空気感をどう伝えればいいのか、苦悶。 …

いきなりはじめる浄土真宗 / はじめたばかりの浄土真宗

お気楽なタイトルにお風呂本にしたのが大間違い。 するするっと読めはするものの 根源的なお話です。ノート取りながら読むべき本。 この2冊と『現代霊性論』 をも一度ノートを取りつつ丁寧に、かつ一気に読み返したいと。 日本史の授業などで有名なお坊さん…

独裁体制から民主主義へ

月1の塾の課題です。 提出したものは↓ それ行け非暴力! ジーン・シャープ著『独裁体制から民主主義へ』は「非暴力」闘争こそが、抵抗勢力が武力では圧倒的に優位な独裁政権を倒すための、最善の道であると説く。無力な理想主義と揶揄されがちな「非暴力」…

原発ホワイトアウト

正直読むのが辛かった。品のない小説なんです。登場人物全員、思っくそ類型的。政財官の癒着、なるほどこんなえげつないことになっているのですかいと、お勉強にはなるけどセンス、死ぬほどオッサン。思うに、ノベルズ、と称する新書判の小説群、あれってこ…

永遠の0

批評塾の課題です。 提出したものは↓ 近視眼的単純明快 なんだろう、このもあぁっといや〜な感じ。百田尚樹『永遠の0』のどこが清々しいんだよ、児玉清、と大はしゃぎの解説に文句のひとつも言いたくなる。 主人公の宮部久蔵は確かに読者の興味を惹くに足る…

2013年に読んだ本ベスト10

あけましておめでとうございます。 うちの鏡餅。シンプルです。 恒例、といってもこのブログでは初めてだけど、 去年1年間に読んだ本のベスト10です。 去年は本はけっこう読めたので、選考にはちょび苦しみましたっ。 1.『調理場という戦場』斉須政雄 2.『…

あのころはフリードリヒがいた

月に1度の塾の今月の課題はナチ政権下のドイツのユダヤ人迫害を描いた児童文学。 私が提出したのは ↓ です。 明日は我が身のフリードリヒ 中学生の頃、自分はひょっとしてアンネ・フランクの生まれ変わりではないかと思っていた。恐山のイタコに頼めばアン…

死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの

『永山則夫 封印された鑑定記録』と重複する部分も若干あるけれど、それはあまり気にならず、むしろ補完し合う内容。 永山が遺した700人以上の相手との1万5千余通に及ぶ書簡のすべてを読み(!)、さらに綿密な取材を重ねた労作だ。 永山は本当にいろんな人と…

人生、行きがかりじょう

京都の人の本なので、関西弁で書きます。 聞き語り、みたいな本で、経歴やらなんやらおもしろそうな人なので 図書館で借りてみた。 今は京都でお漬けもん屋さんと居酒屋をやりつつ、 日本初の酒場ライターで 昔は水道屋さんやら広告業界やら画家、踊り子 ス…

修行論

お風呂本『靖国』を2階に置いたまま忘れていて 手近にあった『修行論』でとりあえずその日は間に合わせようと したらおもしろすぎて 『靖国』を押しのけお風呂本の地位をゲット。 ま、そんなたいした地位ではないが。 武道で修行でわたしにはあんまり関係な…