納得。これでは誰にも愛されません。
誰にでも分け隔てなくえばる、とにかくえばる、超えらそー。
食卓で、ちょっとでも気に入らないことがあるとお母さんにお味噌汁をぶっかける。
文通だけでファンの女性と婚約し、同居を始めると殴る蹴るの暴行は日常茶飯事。洋行前には浮気しないように婚約者の髪の毛をじょきじょき切ってしまう。挙げ句の果てに子供ができても認知もせず無視。
ファンをレイプ(被害者側主張)、暴行、誘拐、告訴されて一大スキャンダル!
となったのに、平然とその相手と結婚する気でいる。
著者は精神科医なので、DV加害者としての島田の心理(典型的なパターンだそうです)や、その後統合失調症を発症してからの症状が、ていねいに分析されていきます。
20歳で大ベストセラーを出して、元々天狗なのがさらに救いようもなく天狗になり、スキャンダルで失墜、25歳で精神病院に収監され、劣悪な環境の下、31歳で死亡という生涯は確かに気の毒だけど、やっぱ愛せないよな〜、この人。
では、大ベストセラーとなった著作には興味がわくかといえば、これまた、たぶん今読んだらしょうむなさそう。で読む気起こらず。
ううむ。そんな目で見てもダメだよ、島田君。
きのうが図書館の返却期限だったので一気読み。
我ながら優雅な生活(時間的にね)すんません。