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タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

ナンシー関展の思ひ出

 

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実は私、96年にも吉祥寺パルコで開かれたナンシー関展に行っていまして

そのときはゴージャスなことに、ナンシーのサイン会ならぬはんこ押し会というのもあった。

さらにゴージャスなことには

知人と待ち合わせの時間に早めに着いた私がエレベーターの前を通りかかると

なんとナンシーその人が早歩きで降りてきた。

ナンシーはまあ、写真やテレビ(ダウンタウンの番組に出ているのを見たことがあります!)で見たとおり、っちゃあ見たとおりだったけど

横巾はともかく、縦にちっちゃかった。

150cmの私とさして変わらない印象だった。

お供もなくひとりで

額の汗をハンカチでふきふき、あせって「遅れちゃうよ」とつぶやいていた。

片手に大きなトートバッグを下げていた。

ナンシー……。

その後のはんこ押し会では黙々と押し続けるナンシー。

ぷっくらした手が可愛らしかった。

はんこは確か、水前寺清子水野晴郎名古屋章の3人から選べて

名古屋章でお願いします」と言うと

ナンシーは無言でうなづいた。

こういうイヴェントでは本を買ってサインしてもらう、ナンシーの場合は押してもらうのだけれど

ちゃっかり者の女子高生がふたり

持参のハガキを持って列に並んでいて

パルコの係員にはねられていた。

ハンコ押し会がやっと終わると

ナンシーは係員に「可哀想だよ、押してあげようよ」と言って

ちゃっかり女子高生はちゃっかりハガキにはんこを押してもらった。

やさしいぞ、ナンシー。

その後もナンシーは少し顔を引きつらせながら

ファンの求めに応じて記念写真を撮ったりしていた。

あ〜、ポラロイド・カメラ持ってきたらよかったと

(当時はデジカメ普及前)後悔しまくりの私だったけど

ナンシーはやさしくてシャイな人なのだと

なんだかうれしかった。

 

そして今回

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 行ってきました、渋谷のパルコまで。

行ってみて気づく。

私ら渋谷大嫌い。

ナンシーじゃなかったら、こんな町来るもんか。

 

展覧会は素敵でした。

会場に入ってすぐのずらりと並ぶミュージック・マガジンの表紙。

ナンシーって、まず版画がすごかったんだよ、そうだよ、と改めて思い知らされる。

生消しゴム版画いっぱい、大きな垂れ幕になって下がるナンシーの名言の数々。

町山広美のナンシー愛が噴火している。

友情のぶあっつさにほろりとくる。

 

ただひとつだけ、大阪人の私につらかったのは

この展覧会のために映像化されたナンシーの小説「通天閣はもう唄わない」

ピエール瀧の朗読。

私かてピエール瀧は好きですよ。

けど、ピエール、大阪弁全然できへんねんもん。

別のコーナーを見ているときからすでに朗読は聞こえてきていて

アカンねん、あんだけ変なイントネーションの大阪弁を延々聞かされると

黒板引っ掻いてる音みたいで大阪人には拷問。

それでもちゃんと見ました、映像。

すると、めちゃおもしろいので

途中一瞬、ピエール大阪弁の痛さを忘れそうになった

けど、最終的にやっぱりアカンかった。

町山広美は関東の人だから

そのへんがゆるいのはしたかないんでしょうけどさ。

ナンシーも青森だから気にしなかったかもしれない。

けど、ほんま、きつかった。

 

外に出ると当たり前だけど、渋谷の町。人だらけ。

キャーと逃げるように西荻へ帰りましたとさ。

 

p.s.

こないだたまたまちらと「ヨルタモリ」を見たのだけど

トークの部分の設定がタモリは〝大阪の社長〟ってことで

このタモリ大阪弁がまた、めっちゃクオリティー低い!

これ関西では放映無理でしょ、と思うほど。

なんでできもしないのに大阪にするかな。

別におもしろないし。

博多の社長でええやないの、博多の社長で。