最優秀主演男優賞を君に……
2014年は仕事ですでに50本、舐めるように観てますから
本数はいってます。
そして、ベスト・スリーは抱きしめたいほど好きな作品。
- 『エターナル・サンシャイン』
- 『天才スピヴェット』
- 『ムード・インディゴ うたかたの日々』
- 『クラッシュ』
- 『ブロークバック・マウンテン』
- 『中学生円山』
- 『プライベート・ライアン』
- 『西遊記〜はじまりのはじまり〜』
- 『オー!ファーザー』
- 『愛と誠』
番外『謝罪の王様』
この作品を観ていなかったら、ゴンドリー展に2度も行くこともなかったでしょう。ゴンドリー好きとなる決定打であり、コメディアンとしては好きではなかったジム・キャリーの評価を一変させた作品。チャーリー・カウフマンの素晴らしい脚本を、ゴンドリーの映像力がぐびぐび引き立てます。美人かと思うと急にぶさいくになるを繰り返すケイト・ウィンスレットも、本作品は美人ヴァージョン。すごい美人なのにタイプと思ったジム・キャリーには猪突猛進していくのが可愛い。ブルーレイ買っちゃったので、暇になったらまたゆっくり観たいです。特典映像とかも堪能しちゃうぜよ。
2.『天才スピヴェット』
これまで映画館で3D作品を観ても、なんだかめんどくさくて、途中で眼鏡をはずしちゃったりもしたのですが、3Dである意味を初めて 感じさせてくれた作品。でも、3Dでなくても十分傑作、というか、うちのテレビでは3Dにはならないけど、ブルーレイ買いたい気もするなあと。映画ってやっぱり映像だと、当たり前のことをしみじみ。とにかく、この映画のアメリカ(の田舎)は美しい! でも、ジュネ監督はアメリカ嫌いなのでアメリカでは一切撮っていないという皮肉な現実もあるのです。主役の少年はもちろんだけど、ヘレナ・ボナム・カーターのお母さんがいい。知らないうちにティム・バートンと離婚していたけど許す。お父さんも出色。最適のセットを作り出すように、最適の俳優を見つけて、最適の演技を引き出しております。また観たい。
3.『ムード・インディゴ うたかたの日々』
考えてみれば、『うたかたの日々』の映画化にゴンドリー以上の適材がいるでしょうか? さすがに原作通りにはいかない面もありますが、原作で思い描いていた以上のものを見せてくれたりもするのはさすがのゴンドリー。そして、展覧会で、大好きだったクロエのレントゲン映像が、フェルト手芸的なもので作られていたのに驚愕! ふふ、これもブルーレイ買ったもんね。別ヴァージョンの結末とか、楽しみ、楽しみ。
4.『クラッシュ』
仕事で観たんですけど、これも脚本がすごい。ひとつの交通事故から数珠つなぎでいろんなエピソードが展開して、網目状になっていくのが見事。アカデミー賞の作品賞を受賞しています。中年になってもアメリカのあんちゃん、マット・ディロン 、実は演技派なのだ。あと、絶対ロサンジェルスには住みたくないなあと思わせる作品です。
5.『ブロークバック・マウンテン』
上記『クラッシュ』と アカデミー賞の作品賞を争ったそうです。監督賞、脚色賞、作曲賞を受賞。よかったね、アン・リー。(初めてこの監督を知った頃は女性だと思っていた……)マイノリティであることのせつなさがじんじんじんと迫ってきます。
6.『中学生円山』
へんてこ〜&男子バカのクドカンやりたい放題ワールド。なんというか、渦巻みたいな映画です。私の大好きな『息もできない』の ヤン・イクチュンも、元韓流スター役(!?)で出演。草薙君の不気味さも全開です。〝考えない大人になるくらいなら、死ぬまで中学生でいるべきだ〟なるへそ。ゴンドリーはずっと12歳。私はずっと14歳。しかし、最近の仲村トオルはなぜに〝とほほさん〟な役ばかり? カッコいい自分に飽きたのか?
7. 『プライベート・ライアン』
冒頭のノルマンディ上陸作戦のシークエンスだけでも観る価値あり。重い背嚢を背負って、上陸のかけ声で海に飛び込んで、いきなり足がつきません。そのままずぶずぶ沈んでいって死ぬだけ。そんな兵士もいたのです。戦争を企画する側がいかに兵士を消耗品として計算しているかが、如実にわかります。
8.『西遊記』
この作品も冒頭のシークエンスで心を鷲づかまれ。連作宣言をしているので、今後も楽しみです。悟空役の人、うますぎる。
9.『オー!ファーザー』
途中から、いったいこの映画は私らをどこへ連れていくの〜とめくるめきます。そして、最後には父親ってやっぱり4人くらいいるわ、の説得力。岡田君の高校生に無理なし!
10.『愛と誠』
やたらと汚い吸い殻が映りまくる映画ですが、冒頭の「新宿の目」(←塾に行くときにいつも前を通ります。大好き!)のミュージカル・シークエンスとか、熱唱岩清水君とか(斎藤工は私の中ではもう岩清水君でしかない)、たまらんもんがあります。武井咲の使い方も見事。なんかちょっと鈴木清順もしている。しかし、妻夫木君はなんかもったいない。
番外『謝罪の王様』
飛行機で観たんですけど、前にも書いたけど、それはもう岡田将生の逆撫で系爆裂です。濱田岳のマンタン王国の通訳も、キャラクター紹介に胡散臭い、と書かれるほど胡散臭い。強烈な人がいっぱい出てくるけど、結局このふたりが頭にこびりつきます。
おっしゃ、2015年はめざせ、100本!