タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

オゴオゴ

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ニュピの前夜祭、オゴオゴ。
何週間もかけて、ねぶたにも似た張りぼての悪鬼を作り、ガムランをかき鳴らしつつ町内を練り歩いて、最後は燃やしてしまうというお祭りです。
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行進前にお寺に集合しているのを見に行きました。
断片的な知識なので間違っている部分も、あるかもしれませんが、この日、神様が冥界を大掃除するため、追い出された悪鬼たちが台所の隅などに隠れようとするのを、鍋釜を打ち鳴らし、鬼の嫌いな大きな音を出して退散させる。

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逃げ場を失った悪鬼たちは、自分たちに似たオゴオゴに取り憑き、最後はオゴオゴごと悪鬼を燃やして、めでたし、めでたし。

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翌日のニュピ、人っ子ひとりおらず鎮まり返ったバリ島を眺め、悪魔は静々と冥界へ返っていく。

バリ・ヒンズーについてきちんと書かれた本を1冊くらいは読まないとね。
これも今年の課題としよう。

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私の今年注目の1体。左手になんとスマホをもっております。

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オゴオゴを作れるのは、それなりに財力のある村や町だけなので、実はチャンディダサではオゴオゴはありません。通りにずらりと並ぶ店の大半が外国資本だからかなあ。ローカルのワルン(食堂)も、家賃が高くて町の中心部には開けないというし。

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今年は古典的なオゴオゴが並ぶ中
異色の1体。ハリポタ的?

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靴は堂々?のナイキ

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てなわけで、このオゴオゴは隣町のもの。ダイヴショップのオーナーにバイクで連れていってもらいました。楽チン。おととしは30分ほどかかって歩いてきたのです。田舎町のことゆえ、今年ここのオゴオゴを見た日本人は私らくらいかも。貴重かも。

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このオゴオゴが持っている包みのようなものはたぶん赤ん坊。子をなくした鬼が人間の子を取って食う、みたいな話があった気が。

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この方も子供略奪中。今年のオゴオゴ、基本顔はおっさんなのに、巨乳率高し。古典型? これも何か意味があるのかな。両生具有?

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子供も正装。

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可愛い! けど、バリのみなさん、そこら中にゴミを捨てるのはよくないよ。

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威風堂々のこの木はガジュマル?

以前ウブドで見た桁違いに大規模なオゴオゴや、おととしのこの町のものには、明らかに日本のアニメの影響が感じられるものがあったのにな。これも日本衰退のひとつの証しかしらん。ま、オゴオゴにまで日本が出しゃばらなくてもいい、とも思うのですが。