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タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

渡辺のわたし

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こんにちは、広木廣木です。本名です。ウソです。ウソつくのって楽しいな ♬

斉藤斎藤『渡辺のわたし』を読み終えました。感想などはすっとばして

好きなのを抜き書きしたいと思います。

心眼で縦書きにしてね。

 

ちなみにこの本、著者のツイッターによると新宿紀伊國屋と、ネット書店、それも既存の本をオンデマンドで再製造でも装丁とかは再現せず、みたいなとこ(理解が間違っていたらすみません)、しかも今月いっぱいで廃業、でしか手に入らないという、密林市場にもないみたい、という、図書館で借りたわけだが、という、もうレアもん〜やんか。

ネット上の著者のお言葉

 

発売にあたって・・・
発売にあたる前に、定価を決めたのです。
ほかでもないそれはわたし自身の定価であるのですから、
びた一文お買い得であってはならないでしょう。
わたしはおいくらでしょう。
わたしの定価はあなたの時給よりもその価値があるのでしょう。
小一時間をかけて、あなたはわたしを読むのでしょう。

 

「びた一文お買い得であってはならないでしょう」

心に残る言葉です。

思うに、歌集って一冊分でも字数は少ない(乱暴な言い方ですみません)から

この際、著者直筆書写本で売ってみたらどうでしょう。

それなら1万、2万、3万円、もっと〜、とか出す人もいるかも。

紙も高級手漉き和紙から広告の裏まで

お値段や歌人の気分に合わせて多種多様。

このアイデア、自由に使っていただいてオーライです。

私は紀伊國屋へ普通のを買いに行こうと思います。

 

では、前置きが長くなっちまいましたが、私の好きな斉藤斎藤

 

 

お名前何とおっしゃいましたっけと言われ斉藤としては斉藤とする

 

ふとんからふりだしにもどる匂いがしてまた日曜の午後の陽だまり

 

わたくしの代わりに生きるわたしです右手に見えてまいりますのは

 

黄色い線の内側に下がる人類よみな俺知れずしあわせになれ

 

あなたあれ。あなたをつつむ光あれ。万有引力あれ、わたしあれ。

 

ほんのりとさびしいひるはあめなめてややあほらしくなりますように

 

あいしてる閑話休題あいしてる閑話休題やきばのけむり

 

傘を差すひとの顔へはとどかない雨の基本に忠実な雨

 

食べやすくしたたましいを持ち寄って第三者さんに較べてもらう

 

題名をつけるとすれば無題だが名札をつければ渡辺のわたし

 

キオスクの都こんぶのバーコードそういうものに君はなりなさい

 

「健一さん、これは三色スミレですか?」「いえ、責任能力です」

 

勝手ながら一神教の都合により本日をもって空爆します

 

蛍光灯がもったいつけて消えて点く きょうも誰かの喪が明けてゆく

 

カレーには味噌汁が付く 味噌汁のわかめのために割り箸を割る

 

シースルーエレベーターを借り切って心ゆくまで土下座がしたい

 

こころ以外特に興味のない人と分類されてこころの話題

 

人類のおよそ半分は女子である もう半分、いや、まだ半分だ。よし

 

オーストラリア語学留学経験を渡世のようにかたられて赤坂

 

ふとんの上でおかゆをすするあと何度なおる病にかかれるだろう

 

会いたくて今すぐ会いたくてとりあえず風邪薬のんでみた治った

 

鉢植えのポインセチアが咲いているここは悪口を言う場所だから