東京新聞のコラムに、村上春樹「イエスタデイ」の替え歌にクレームがつき、替え歌部分を大幅削除、とあったので、慌てて図書館から文春を借りてきた。
小説は、まあ、つまんないです。いつもの主人公にいつもの女(なんだかなあ)、いつもの展開。ただ、木樽君は魅力的! そもそも木樽=ロッテのピッチャーで、キュイ〜ンと懐かしくなっちゃう。別にそのピッチャーに思い入れはないのに。世代のツボですね。生まれも育ちも田園調布なのに、後天的に学んだ大阪市内かなりディープ地区の関西弁をほぼ完璧に話す、熱狂的な阪神ファン木樽君と、彼が作ったヘンテコな〝イエスタデイ〟の関西弁替え歌が、ほぼこの小説を支えている。せやのに替え歌にクレームって、ほんと無粋、無粋の極み。ダサ、ダサダサ、ダサッ。ジョン・レノンも草葉の陰で泣いてるわ。って作ったんポールやん、あっ、こんなやり取り作中にもありました。
単行本『女のいない男たち』(しかし、なんちゅうひどいタイトル!)
のまえがきで村上春樹がその件に関して何か書いているらしい。
けどまあいい。
私は木樽君の替え歌をしっかり覚えて、お風呂で歌うわ。
♫昨日は
あさってのさきおとといで
さきおとといのあさってや
それはまあ
しゃあないよなあ♫