タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

御社のチャラ男 全世界、全人類に片思い

御社のチャラ男 作者:絲山秋子 講談社 Amazon 塾の課題でした。 全世界、全人類に片思い 絲山秋子『御社のチャラ男』はロンド形式で一人称の語り手が次々に入れ替わり、舞台となるジョルジュ食品の社員の面々のキャラクターが多角的に描き出されていく。たと…

金子文子 『何が私をこうさせたか』

何が私をこうさせたか――獄中手記 (岩波文庫) 作者:金子 文子 岩波書店 Amazon 塾の課題でした。 金子文子に祝福を! かつて大映ドラマってやつがテレビの連続ドラマ界の一翼を担っていた。ドロドロのメロドラマで、極悪非道の輩が主人公の薄幸の美少女をこれ…

同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon 塾の課題です。 イリーナは女の顔をしていない、つか、なんなら人間の顔もしていない。 イリーナ。第二次世界大戦中のソ連軍女性狙撃兵の「活躍」を描く逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』において、準…

戦争は女の顔をしていない

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) 作者:スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 岩波書店 Amazon 塾の課題でした。 というか、前回の課題『同志少女よ、敵を撃て』を受けて、わたしが課題にしてほしいと先生に頼んだのでした。 世界のどこかにあたしたち…

「三島由紀夫」とはなにものだったのか

「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫) 作者:橋本治 新潮社 Amazon 紙は人間よりも辛抱づよい、みたいにことをアンネ・フランクが日記の冒頭に書いていた気がする。調べてみたら、書いてますね。 ずいぶん久しぶりのブログだけれども、そして、…