タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

相変わらずブサイクやな

朝、目を開くとたいてい彼のほうが早く起きていて 「相変わらずブサイクやな」 「違うね、おビジンだね」 これが我が家の朝のはじまり。 病状が進んでつらくなると 朝の「ブサイクやな」が出なくなった。 だから「相変わらずブサイクやな」と言われると 今日…

虚人の星

塾の課題で、初めて島田雅彦の小説を読了。 以下が提出したものです。↓ プロパガンダ小説の殺伐世界 島田雅彦『虚人の星』は、スパイへと育て上げられていく多重人格少年の物語と誰かさんを思わせる世襲ボンクラ首相の物語が交互に展開し、ついには交錯して…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 最終日

深夜便発なので朝、パダンバイで2本潜りました。 今日のスターはタコ! 〝タコカバウータン〟ですから。70cm タコの全身が外へ出ているのは珍しい。 白っぽかったのが、一瞬でこの黒地白ドット。 さらには黒茶に変化しつつ穴へ。 フクちゃんリクエストのコ…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 13日目

本日のポイントはトゥランベンのバトゥ・ケレビットとクブ・ドロップオフ。 きのうとは打って変わって大きな波が波打ち際にドバーン、ドバーンと。 モズクショイ的な蟹かと思いきや大きなヤドカリ。15cm ドット柄素敵。 穴から顔を出すコクテンフグ君。顔幅5…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 12日目

本日3本目 700ダイヴ達成! 記念人文字! フクちゃんが「7」で、私が「00」を必死に表現しています。 しかもこのダイヴはのりちゃんの勧めでノーウエイト。 ダイヴィング経験者ならわかると思いますが、 ダイヴィングを始めた頃にはまさか自分がノーウエ…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 11日目

今日のスターは君だ! ピンクスクワット・ロブスター。 かつてバリ人ガイドによって発見されました。 この前テペコンに行った朝、 宿のレストランに派手なじいちゃんがいるなーと思ったら ダイヴ・ショップのTさんと話していたそのじいちゃんが 私にも「スラ…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 10日目

パダンバイのピアでえらいこっちゃ! なんとオオモンカエルアンコウ4匹密着発見。 密集! ガイドののりちゃんも見たことがないという珍事! ぽつんと孤独な姿が芸風なのに、どうした、オオモンカエルアンコウ!? 思わずオオモンカエルアンコウと記念写真を撮…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 9日目

水球Nさん出発。入れ替わりでフクちゃん到着。 初日はアメッド3本 本日のスター。 ミナミハコフグの幼魚2cm 正面顔もかわゆい。 のりちゃんの爪の斜め下。 ムチカラマツエビ。 見たことある人でないとわからないかなあ。 昔は村人が涼む縁台しかなかったア…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 8日目

本日はバリ最シブシブ・ポイント、アメッドのビアス・ランタン。 な〜んにもないところです。 そして、私は今日、 ダイヴィング人生で自分で見つけたすごいものベスト・スリーに入る大見っけを! アカククリの幼魚 4cm ! ♡ ここはフリソデエビを探すポイン…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 7日目

今日はパダンバイ3本でござった。 いちばん最後に見たオビテンスモドキの若魚 12cmくらい 頭の王冠型のヒレが猛烈にかわいらしい、と思うのは私だけ? ではないはずだぁ。 オビテンスモドキ若魚 蛍光ペンを思い起こさせるウミウシ 3cmくらい ハダカハオコゼ…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 6日目

今日は板坂君が好きだったアメッド。 これまでで最高だったかもしれないコンディション。 明るくて、穏やかで。 彼からのプレゼントかなぁと、あとでガイドののりちゃんと話しました。 魚だらけでござる 珍しく、世間的ダイヴィングのイメージー通り サンゴ…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 5日目

今日はトランベン、カンムリブダイの寝起きを狙うダイヴ。 沈船で眠っていたカンムリブダイさんたちが起きだしたところを見に行きます。 最近はダイヴァーが多すぎて、カンムリブダイさんたち減少気味なのですが 結果はいかに? ダイヴァーに囲まれちゃうカ…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 4日目

今日は宿の前のビーチから出発で(超楽チン) バリ最難関ポイント、テペコン・チャンネルに挑みます。といっても、最難関になるのはコンディションしだいで、今日はぼちぼちくらい。けっこう漕ぎましたけれども。 1本目はテペコン・トンネル こんな感じのト…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 3日目

ダイヴィングふつか目は少し海況がよくなってきたかな、のパダンバイ方面。 1本目のピアは海に入っていきなりブラック&オレンジ・ドラゴンネット(イッポンテグリの口の中ががオレンジ色のやつ)登場で、いつもながらのざくざく。 写真は……失敗しましたっ。…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 2日目

着いたらもう、日々潜ります。 ちょっと寝不足。 1本目のポイントはグブ・ドロップオフ こんな看板、前からあったっけ〜。 海は穏やか。水温高し。 いきなりクマドリカエルアンコウも出て幸せ ♪ 2本目からは遺品のカメラで水中撮影にチャレンジ なので休憩…

スーパー・センチメンタル・ジャーニー 1日目

朝5時過ぎ起床。 思えば、ひとり旅はもう10年近くしていない。 もうひとり旅をすることなんてないと思っていた。 一緒に旅をするのだ。 旅慣れているはずのへなちょこががんばって無事飛行機に乗る。 機内では『夢十夜を十夜で』を読み、『脳内ポイズンベリ…

『野火』だぶる

映画の『野火』を観なくっちゃとツイッターでつぶやいたら 塚本晋也監督ご本人から「ぜひ!」という返信が来て 舞い上がる私。これは行かねば。 12月1日1,000円で観られる映画の日に、下高井戸シネマへ出かけました。 (今思うに、監督から返信もらってうれ…

SAVE THE CAT の逆襲

翻訳した本が出ましたー。 いつもながら、大きい本屋さんにしかないと思いますが、出会ったら、パラパラ眺めて「おお、これはおもしろい」とか一発、周囲に向けてつぶやいていただけるとありがたいです。 訳者あとがき転載。たぶん叱られない。おらが書いた…

魔王

塾の課題で、人生初伊坂幸太郎。 消灯ですよ、と彼女は言った 伊坂幸太郎の「魔王」、「呼吸」の連作(『魔王』講談社文庫)がまず読者を引きつけるのは、10年前に発表されたとは思えないほど今の日本の状況と重なる、社会の不穏な空気だろう。そんななかで…

ヤクザと憲法

チケットをいただき、試写会に行ってきました。 イメージをがっつり植えつけられているけれど、その実、実態を知らないものってありますよね。ああ、ヤーさん(と大阪人は呼ぶ)ってそうだなあと。 いかにも腕力のなさそうなひょろっとした人が組事務所に取…

毎日1本映画を観ようと

仕事が終わって、12月5日にバリへ出発するまでは、ひたすら家の片づけの日々です、恐らく。だから毎日一本くらい映画観ちゃえと思っております。観るものは山ほどたまっているし。ええ身分やのう。人生でいちばん辛い思いをしているので、許してちょんまげ。…

ふつかで4本映画を観た

そういうのはだいたい仕事がらみです。 まずは仕事で必要でなければお金出して(配信で¥324 吹き替え版しかないところが多かったし、なぜか字幕版のほうが配信料が高かったりする。)観 ることはなかっただろう『アラジン』 よくできているといえばよくでき…

円卓

塾の課題です。 今回のお題は「戦後70年に読みたい本」 まったく別の本を考えていたのですが読む時間がなくなり 最近読んでおもしろかった本書に。 何を読んでもまあ「戦後70年」にはなんとなくつなげられるだろうとたかをくくっていたら、そう甘くはなかっ…

ジギー・スターダストはもう鳴らない

亡くなってひと月がたって、思い切って携帯電話の解約に行く路地で そうだと思いついて私の電話からかけてみる。 知らない曲が着信曲(? っていうのかな)。 特に私用の曲じゃなく、みんな同じみたい。不満だ。 解約はスムーズに終わる。 これから電話機本体…

火曜日、西荻の古本屋は軒並みお休みだけれど……

銀行口座を作ろうと家を出た。ハンコを忘れて愉快なヒロキさん ♪ 愉快ちゃうわ。夕餉の買い物もたいしてない 。 悔しいのでまずは颯爽堂で AERAの 伊藤 計劃の記事を立ち読み。故ビィ君が愛読していたのでうちに何冊かあるけれど、私はそんなに読みたい〜と…

大冒険ひとり千鳥

西荻に千鳥というシブい縄暖簾の飲み屋がある。 夕方5時くらいにあいて、10時くらいには閉まる。 コの字型の大きなカウンターと小上がりが3席ほど。 店は明るく清潔で、数人の従業員がテキパキ働いている。 客層は主に爺さん。 2、3日前にテレビで西加奈…

追悼 ワンタン麺

板坂智夫君が亡くなって1週間と1日。追悼でひとり、はつねにワンタン麺を食べにいく。板坂君がFBに最後に書き込んだのが、はつねのワンタン麺のことだったから。 西荻「はつね」のワンタン麺について思い出したことがあるので書く。ワンタンは肉しろエビに…

火花

塾の課題です。時間に追われてババババと書いてしまいました。スミマセン、とどこかに向って謝る。 才能の残酷 「師弟関係の完成は破門だ」と言ったのは確か橋本治だったと思う。又吉直樹『火花』はひとりの若者が師を見出し、〝師匠の他からは学ばないと決…

インタビュー 職業の肖像 予備校講師

バリ島 チャンディダサ プリパンダンにて いつもの批評塾ではなくインタビュー塾の課題です。 課題のできはさておき、私にとって掛け替えのないインタビューとなりました。 インタビュー 職業の肖像 予備校講師 板坂智夫 『わかるってなんだ』 インタビュア…

悪魔の飽食

もち、塾の課題です。ベストセラーになったとき、うちにあって読んだ記憶があるのですが、うっすら覚えているのは人体実験されている人のショッキングな写真だけ。それは記憶違いなのか、問題があって削除されたのか、新版にはありませんでした。提出したも…