朝5時過ぎ起床。
思えば、ひとり旅はもう10年近くしていない。
もうひとり旅をすることなんてないと思っていた。
一緒に旅をするのだ。
旅慣れているはずのへなちょこががんばって無事飛行機に乗る。
機内では『夢十夜を十夜で』を読み、『脳内ポイズンベリー』を観ました。
よい選択。
バリ着。ビザもなくなって、よかたよかた。
思いがけず、同日着のダイヴァー(関空から来た男の子)がいて
明日から一緒に潜ります。
レストランの彼の席
宿でダイヴ・ショップ・オーナーのTさんが出迎えてくださって
「よくがんばって来ました」と言われて半泣きになる。
私、がんばったのかなー。
宿に着くと彼はいつも「帰ってきたでー」とうれしそうに言った。
そもそも何ヶ月も前にチケットが決まった時点から
「もうすぐバリやで〜」と毎日のように言うのだった。
そんなわくわくの一切なかった今回のバリ。
現実感のなかったバリ。
こんなややこしい気持ちでバリに来る日が来るなんてね。
彼のために絶対にしなくてはいけないことだけれど
これをしてしまったら何かが終わってしまう気もする。
頼み過ぎやがな〜
でも、ひとりでも栄養バランスを取ろうとするとこうなるがな。
宿で働く女性たちの中でも少し年かさの落ち着いた人、とても感じのいい人に
「今回はハズバンドは? ひとりなの?」と訊かれ
「彼はもういないの。死んでしまったの」とたまらず泣く。
「強く生きるのだ」と励まされる。
ありがとう。
部屋に帰ってシャワーを浴びようとしたら
水が出ない。
この宿に何十回と泊まっているけど
こんなことは初めて。
不運にも、味があるね、なんだか。