2016-01-01から1年間の記事一覧
絶品鴨 『料理の旅人』に登場する料理店を巡ろうと、料理の旅人の旅人、ユニット humu を結成しました。humuの活動は〝食べに行く〟です。 しかし、第1回は『料理の旅人』に登場するお店ではありません。 旅の出発は『料理の旅人』の原点とも言うべき『調理…
塾の課題でござる。 おお、金時鐘、来た〜、だったのだけれど……。 以下 ↓ 提出したものです。 油膜 大学時代に朝日選書の鼎談本『差別 その根源を問う』(上・下)を読んで(今も絶対にうちのどこかにあるはずなのに発見できず)、安岡章太郎の飄々としたホ…
巨大ポートレート・シリーズではやはりポスター等々になっている作品がいちばん強いと思うのだけれど、せっかく展覧会へ行ったのだし、しかも太っ腹の写真OKなので、ここは敢えて違う作品で。 友人絶賛のトーマス・ルフ展。まったく知らない人だけど、行きた…
塾の課題です。 提出したものは ↓ 単一民族国家 私が大阪市立すみれ小学校4年生のときだったと思う。昼休みに教室の先生の机の上に〝外国人〟と書いた紙が置いてあるのが目にとまった。外国人? そこにはクラスメート数人の名前と、それぞれの〝本名〟が書…
大好きな鰻屋さんの鰻重 阿佐ヶ谷で映画を観た帰り、思い切って以前から気になっていた鰻屋さんに入ってみた。 一階のカウンター席に通される。ひとりには気楽でいい。メニューを見る。白焼きがない! 鰻屋で白焼きないって、それはもうダメだよ。どうせひと…
今回の塾の課題は芥川賞取りたてほやほやの『コンビニ人間』 提出したものは↓ 鼓膜人間 古倉恵子36歳独身コンビニアルバイト歴18年。村田沙耶香『コンビニ人間』の主人公にとっては、毎日がサバイバルだ。彼女は地球に落ちてきた異星人さながら、常に〝正常…
インタビュー講座の課題です。 オリジナルは本文16文字×50行の縦書き。一度完成したと思った原稿から最低5回は書き直す(推敲ではなく書き直しです)という指令が下ったのでありました。 ↓は書き直し後のものです。 福田昌湜さん 1949年生。 現在は東京と山…
日本ではあまり読んだ人がいないかなと思うのでご紹介します。 サイレント時代からトーキー初期のスター、ウィリアム・ヘインズの伝記です。 タイトルの wisecracker はなんだろな、ぴしゃりとうまいこという人って感じでしょうか。公私ともにウィットに富ん…
塾の課題です。 ちょうど8月15日近辺に読んでいて、民喜が民忌、な心持ちでした。 提出したものは↓ 羊羹をおくれ <私は自分が全裸体でいることを気付いた> 原爆文学の嚆矢とされる原民喜「夏の花」。パンツ一つで厠にいた語り手は、おそらく脱糞中だ。〝災…
日曜日、人生の丘 ? くらいなことがあって、超えられたのかどうかわからないのだけど、おわたおわた、の場所が千鳥さんのそば。 新道工房作品展へ行ってしまいました。 千鳥という器屋さんは、入ってきたお客さんの97%が何か買っていきます。(ヒロキざっく…
もちもち塾の課題です。 日本国憲法を一度読んでみるのはオススメです。 わたしゃ読んでるんだぜ、って気分になれます。 当たり前だけど。 提出したものは↓ 理想ですけど、なにか? 今回課題の憲法本、原則1冊を選んでということでしたが、1冊じゃ誰かさんの…
もちろん塾の課題です。 壺井栄を舐めてはイカンです。 提出したものは↓ 24eyes 小さな村の小学生は、五年生になると片道五キロの本村の小学校へ通う。< てづくりのわらぞうりは一日できれた。それがみんなはじまんであった。まい朝、あたらしいぞうりをおろ…
インタビュー入門講座の課題が今回は書評でした。テーマは「声を聞くこと」。 提出したものは↓ 無意味と物語と暴力 < お父さん、犬が死んでるよ。> という声から、岸政彦『断片的なものの社会学』(朝日出版社)は始まる。聞き取り調査の途中で、この声はぽ…
もち塾の課題です。 提出したものは ↓ マルクス経済学はつらいよ 苦悶読書。松尾匡・橋本貴彦著『これからのマルクス経済学』。それでもなんとか読み終えて、いかんこれではマルクス嫌いになっちゃう、とうちにあった内田樹・石川康宏著『若者よ、マルクスを…
きのうの深夜3時頃、ついに “Capote” を読み終わった。 すぐには眠れない。つい今しがたカポーティを亡くしたような気分。 晩年はすさまじかったし、いちばん近しい人を喪って1年もたたない私には いろんなフラッシュバックもあった。 何か読まないと眠れ…
最近ずっと “Capote” を読んでいる。 K先生の講座が次回はカポーティまわり、ということなので、読み終えたい。 けど、Kindle なのでボリューム感がわからないけど、すんごい分厚い本なので まだ70%だよ〜。密林市場で絶版の翻訳本を買った友だちによると、…
塾の課題で初めて宮本常一を読みましたとさ。 歌とエロ 編集者向けの「使ってはいけない用語集」、〝百姓〟の次が〝水呑百姓〟で、普通気づくわと笑ってしまったことがある。今やほぼ差別用語&死語と化した〝百姓〟を愛情と敬意を持って連発するのが、宮本常…
塾の課題です。お題は 3.11 本。バタバタのうちに時間がなくなり、近所の古本屋めぐりでなんか見つかるべーと思ったら、簡単に見つかったけど、えれー目に遭いました。 提出したものは↓ 小説の必然、必然の小説 古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』…
インタビュー塾の課題です。 プライバシー保護のため、提出したものに少し手を加えました。 非日常が日常の人 ♪出発前 ツアーは通常8日間がいちばん多いです。長いのだと3週間くらいのもあるけどね。 まずは打ち合わせだけど、今メインの会社だったら出発…
きのう3月21で、板坂智夫君が亡くなってちょうど半年がたちました。 私はたぶん、大阪弁に飢えているのだと思います。 彼がいたときは家庭内では私はばりばりの大阪弁で、彼は東京生まれの東京育ちなのに、私に影響されてけったいな独自関西弁をしゃべって…
こんにちは、広木廣木です。本名です。ウソです。ウソつくのって楽しいな ♬ 斉藤斎藤『渡辺のわたし』を読み終えました。感想などはすっとばして 好きなのを抜き書きしたいと思います。 心眼で縦書きにしてね。 ちなみにこの本、著者のツイッターによると新…
塾の課題です。 提出したものは↓ 永久女子的労働 インドネシアの電気も水道もない小さな島でひたすら海に潜っていたときに出会った、フランスはボルドーのゴミ収集人(ジュード・ロウみたいなすごいハンサム)は、有給休暇が年間8週間!「アキコ、モザンビ…
[座高円寺]ドキュメンタリーフェスティバル 2016年2月9日 セレクション 想田和弘 順番が逆になってしまいましたが、火曜日はこのプログラムを観ました。 『肉』はフレデリック・ワイズマン監督の11作目で、牛が牧場から屠殺処理工場へと運び込まれ、解体され…
狩をするナヌークさん。普段はニコニコ、気のいい感じの方です。 昨日に引き続き、本日も「[座・高円寺]ドキュメンタリー フェスティバル」です。 開場前、すぐそばでジャン・ユンカーマン監督が主催者の方と話してらっしゃいました。流暢な日本語で、めちゃ…
とってもナイスなアイデアを思いついた! と興奮しているのですが、 世間のみなさんからはアホかいなと思われるかもしれない恐ろしさも…… 先日お友だちとのやり取りの中で、私には読みかけの本が21冊あることが判明。 そんなだらしなくあちゃこちゃ嚙りかけ…
スミマセン。生来の貧乏性で、一字一句聞き逃すまい〜で、ま、聞き逃してはいるのですが、ものすごく長いっす。 1月28日、慶応大学三田キャンパスで行われたエマニュエル・トッド講演会へ行って来ました。恥ずかしながらトッド氏に関しては世界的に有名な学…
近所の公園です 今回の塾の課題は ①2015年をふりかえり、あなたの印象に残った本、映画、テレビ番組、展覧会など(ないしはそれに類する作品)を1〜2点を取り上げ、ご紹介ください。 ②2015年をふりかえり、印象に残ったニュース(1〜2点)についてお書き…
1.『秋刀魚の味』 軍艦マーチの名シーン 小津映画ってどれ観たか観てないか、わからなくなりません? 私は代表作はけっこう観ている気でいたのですが どうも『晩春』ばっか何回も観て 『東京物語』は3回くらい観てて 『お早よう』はテキトーに観てて 『戸田…
番外のアンドレ・ケルテスの写真集 さまざまな読書する人の姿が収められています。 人生最悪の1年は、読んだ本の数も当然例年より少ないのですけれども 1.『ゆかいな仏教』橋爪大三郎 大澤真幸 ええっー、仏教ってそういうもんなんですかー、と目から鱗がボ…
本日シネマカリテで観てきました! 予告編を観て、即、チケットをネット購入! 映画『リザとキツネと恋する死者たち』日本版予告編 この予告編を観たらもう、映画館へ走っていきたくなりますねえ。 本編期待に違わぬ、私の好きなものてんこ盛り〜。 映像あく…