タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

トーマス・ルフ展

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巨大ポートレート・シリーズではやはりポスター等々になっている作品がいちばん強いと思うのだけれど、せっかく展覧会へ行ったのだし、しかも太っ腹の写真OKなので、ここは敢えて違う作品で。

 

友人絶賛のトーマス・ルフ展。まったく知らない人だけど、行きたい気がするな〜ぐずぐずのうちに本日最終日。今日も今日とてベッドでぐずぐす。なぜか11時53分、これから一時間ほどで家を出て、トーマス・ルフ展へ行くのだと決意する。

大昔、父と祖母と一緒にエルミタージュ美術館展だか韓国美術の至宝5000年展だかに行ったときに、しつこい!とあきれられた私である。鑑賞時間はたっぷり目にとっとかんと。

体重測定、ストレッチ5種、死亡したが魂は偏在してくれているはず、頼んだよ、の家族と、文字通りの仏さんのみなさん(えーっと一応無宗教ですが)のお花のお水換え、お茶、お線香をあげてのお祈りタイム〜(ババ臭いかしら?)、歯磨き、大急ぎで作ったおにぎりパクパクなどを経て、なんとか出発。

が数分歩いてふと気づく。白いジャケットの胸の真ん中に、2カ所薄いしみ。そういえば、お茶かなんかを、どどど、とこぼした記憶。いい年して、ぶさいく、ぶさいく過ぎる。でも、引き返して別のに着替えたら、慌ただしい美術鑑賞。うぐぐ。もうあきらめるか、トーマス・ルフ展。いやいや、どうせ、誰も、そんなに熱心に私のこと見てないから。寂しい方向で自分を励ます。進むのだ。

東西線竹橋から数分と表記されていた東京国立近代美術館だけど、出口を出れば、目と鼻の先。出口の前には

 

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ルフ展絶賛友人が、日本一好きとかなんとか言っていた毎日新聞社。うーむ、彼女の大好きはこっち系であったか。確か、丸っこいほうのビルの地下?の本屋さんに取材に行ったことがあるぞ。懐かしのブックビジョン時代。

 

で、さすがに迷うことなく、トーマス・ルフ展。

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これが好き、いちばん好き、猛烈に好き。なぜかはわからないけど好き。

あ、でも、ちょと、毎日新聞社につながるものもある感じも。

 

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これがその次に好き。

私の中の何がここに響くのでせう。

 

 

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あ、通風口写ってる!

これは私のなかではいちだん落ちるのですが、

私の好き好きはてんでグッズになってないのに、これはなってるのよねー。

世間と相容れないのか、私。

 

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ネガシリーズ。ティム・バートン的。とか言うと叱られるかも。

 

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宇宙シリーズ(というタイトルではなかったけれども)

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小さいドットはみな、照明の映り込みです。土星って素敵。

 

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こんなのもあったけど、やっぱりいちだん落ちると思うのだけれど、

こやつもグッズになってるいのよねー。納得いかん。

 

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そして、帰り道の毎日新聞アゲイン。

 

が、実は、常設展が充実しまくり〜で続く。

 

p.s.

奈良美智がドイツの美大トーマス・ルフと同時期に在学していたそうで、本人も見かけたし、ポートレートになった人たちもキャンパスを歩いていたと、どこかに書いていました。するとなんだか、巨人が歩いていた図が頭に浮かぶのは私がバカだからか。でも、巨大化しただけで(と言うと失礼かしら)うんとこおもしろくなる不思議を感じさせてくれるポートレート。生なんだけど、生々しいとはまたちょっと違う。