タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

GO

塾の課題です。 100%の男の子 金城一紀『GO』は1ページ目で早くも<これは僕の恋愛に関する物語だ>と宣言するけれども、その後随所にムラカミハルキ文体臭をまき散らしながら展開する物語において、いわゆる〝恋愛〟はなんだかなあ、である。猛烈にケンカの…

日常に侵入する自己啓発

塾の課題で選んだ本です。 向上心の行方 前回の講座で『日常に侵入する自己啓発』(牧野智和 勁草書房)が紹介されたとき、サブタイトルの〝生き方・手帳術・片づけ〟にドキッとした。自己啓発本なんて自分とは無縁のくだらないものとして眼中になかったのが…

野火 again

塾の課題です。 とりあえず、神で間に合わせておく 大岡昇平『野火』を最初に読んだときは、兵士失格病人未満と分類された主人公が、軍隊という激烈な抑圧装置からはじき出された、その絶望的状況の中での開放感が印象的だった。しかし、今回再読してみると…

君去りしのち

彼はいったい何回、私にオムライスを作ってくれただろう。あのオムライスが食べたいよ。 いつも楽しそう、と言われて、いえいえ、身に余る不幸なので、と答える。不幸の札をおでこに貼って生きていくわけにもいかない。 あの頃は毎朝、目を開いた瞬間から不…

さざなみのよる

塾の課題です。 木皿泉のドラマはほぼ全部観ているし、ふたりの生活ぶりを描いたドキュメンタリーはとにかくその本だらけのおうちが好きで、5回くらい繰り返し観ている。ので、小説も楽しみだったのだけれども…… 自分で考えていたのより百倍幸せだった ぐっ…

砂の女

塾の課題です。 けっこういけすかん作家のはずだったのに、意外やおもしろかった。 虫採りが虫採られ虫の男 休暇で昆虫採集に出かけた男が失踪し、七年後、妻の申請により死亡の認定を受ける。実はその男は砂漠の村の穴の底で、幾度か脱出に失敗、現状依然砂…

T シャツ追悼

私が「これもういいかな?」と訊くと、彼は「まだまだぁ〜」と答える。ものを捨てるのが苦手な私は誰かの承認が欲しいのだが、彼はなかなかそいつをくれない。自分の服にも、私の服にも。 人生ずっとごちゃごちゃしているから、ミニマリストの本を何冊か読ん…

極夜行 角幡唯介

ノンフィクションについて書くという塾の課題です。 『極夜行』角幡唯介 食べること 食べられること 『極夜行』は探検家、角幡唯介が、太陽の昇らない冬の北極の闇の中を、一頭の犬とともに歩き続ける旅の記録だ。四カ月もの極寒暗黒の旅は人間の精神になに…

ヴァカンスにも体力が必要なのだなあ(回想)

ウミシダに隠れているつもりかな? 可愛い可愛いゼブラバットフィッシュの若魚。幼魚はもっとシマウマっぽいそうですが、わたしはこれくらいが見やすくていいなと。13cmくらいかな。ちなみに成魚になるとただ地味なだけ。 やはり故人の霊が見守ってくれてい…

暴走ヴァカンス in Bali no.1 ヴァカンス出だしは疲れてますの巻  2018.3.5〜7

おとぼけ顔が♡ リングアイ・ジョーフィッシュ。この写真が撮れただけでカメラ持ってきた甲斐があった! ヴァカンス行ってる場合ですか? な私ですけど、NO VACANCE NO LIFE ! 行ってやりますとも。這ってでも。しかし…… 1. ヴァカンス前日なんだかなあ さし…