銀行口座を作ろうと家を出た。ハンコを忘れて愉快なヒロキさん ♪
愉快ちゃうわ。夕餉の買い物もたいしてない 。
悔しいのでまずは颯爽堂で
AERAの 伊藤 計劃の記事を立ち読み。故ビィ君が愛読していたのでうちに何冊かあるけれど、私はそんなに読みたい〜という気持ちにはならず。店内をさ〜っと見てから、そうだ、もうどこでも売り切れのMONKEY vol.5を探す古本屋の旅に出ようと。
音羽館に向かうぞっ。めったに行ったことないんだけど。
途中、週末とかしか開いていない大名商売の古本屋TIMELESSの前を通りかかるけど
当然閉まっている。
今日は忘日舎は素通りだぁと思っていたら、素通りするまでもなく閉まっている。
以前、ある飲み屋さんがあったところが今は画材屋さんになっていて
遺影の額がイヤなので、今度ここで買おうかな。写真のサイズを測っておかないと。
と、あれれ、音羽館がない……一本手前?
見過ごすはずだよ、閉まっている。
きっと月火はほとんどの古本屋が休みなのだと、ようやく気づいてくる
けれどももうひと粘り、意地になって、にわとり文庫にも行ってみる。
閉まっている。
となぜか、盛林堂は絶対開いているという、根拠なき確信が湧き上がる。
もうMONKEY二の次。
開いてた!
ここで以前、夏葉社の新刊本(は置いているのです)を買ったら
夏葉社のおまけ+盛林堂独自のおまけ+微妙な値引き
というトリプル・サービスだったので
まず夏葉社の本のところを見てみたけれど
普通に売っていた。
『いちべついらい』とか『レコードと暮らし』とか
いろいろ欲しいのだけれど今日はガマン。
MONKEYはやはりなさそう……と
『百年の誤読 海外文学篇』が ¥500 安い!
ほとんど前のめりになって買いそうになるけど
どうどう、とりあえず既読本の評をひとつ読んでみようと
『異邦人』をチョイス。
ひどい。ただでさえ限られた字数なのに他の著書に脱線した挙句
ほんとうに当ったり前の凡庸なことしか言っていない。ふたりとも。
こんだけの大メジャー本を前に
堂々とこんだけありきたりなことしか言わないのもある種勇気ある行動かもしれないけど、やー、ちょっと呆れた。
どっと疲れた。
とすぐそばに
こうやってほぼすべての本に丁寧にハトロン紙のカバーがかけてあります。
同じく ¥500 ペラペラペラ。面白いっー。超口直しですやん。
たとえば「カルトを超えたウルトラ・マイナーは偉大なニッポン文学」と題した項での作家ガイド
これをミニマリズムと呼べ
オヌマ・タン
(小沼丹)
ミニマリズムとは単なる洒落た都会派小説のことではない。大学生になったばかりの夏、ある避暑地の宿屋の管理人を務めた時経験した出来事を描いた小沼の短篇「白孔雀のゐるホテル」のことをワタシはミニマリズムと呼ぶ。
カンバヤシ・アカツキ
(上林暁)
だがミニマリズムとは妻のいない飲んだくれ男の話でもない。「私はお竹さんが忘れられない。思ひ切ることが出来ない。諦めることが出来ない」と書きはじめられる上林の短篇「お竹さんのこと」をワタシはミニマリズムと呼ぶ。
(中略)
「ニューヨーカー」派は文庫本(ペイパーバック)が似合う
ヤマカワマサオ
(山川方夫)
愛や青春をリリシズムあふれる文体で描き、それが少しも〝くさく〟ない。まるでサリンジャーのようだ。ウソだと思うなら、サリンジャーの短篇集『九つの物語』と山川の短篇「昼の花火」や「夏期講習」を読み比べてみたい。
(以下略)
全部読んでみたくなるものなあ。
とこんなふうに写していることでもわかりますように
もち買いました。
今調べてみたら文庫にもなってないし
納得のお買い物だわ。
シールをずらしてみたら出てきたお値段。以前は ¥1500だったのか!?
ま定価は ¥2600ですから。
歩き回っておなかがすいたのではつねでワンタン麺を食べ
飫肥屋で夜の鍋用の生鱈、田楽でえのきと胡瓜を買って帰りましたとさ。