タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

2013年に読んだ本ベスト10

あけましておめでとうございます。

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うちの鏡餅。シンプルです。

 

恒例、といってもこのブログでは初めてだけど、

去年1年間に読んだ本のベスト10です。

去年は本はけっこう読めたので、選考にはちょび苦しみましたっ。

 

1.『調理場という戦場』斉須政雄

2.『永山則夫 封印された鑑定記録』堀川恵子

3.『車谷長吉の人生相談 人生の救い』車谷長吉

4. 『いきのびる魔法—いじめられている君へ—』西原理恵子

5. 『ねじまき鳥クロニクル村上春樹

6. 『現代霊性論』内田樹 釈徹宗

7. 『関東大震災吉村昭

8. 『御馳走帖』内田百閒

9. 『(株)貧困大陸アメリカ』堤未果

10. 『評価と贈与の経済学』内田樹岡田斗司夫FREEex

 次点『生き心地の良い町』岡檀

 

それぞれ、少しコメントなど。

 

 次点『生き心地の良い町』岡檀

 サブタイトルは〝この自殺率の低さには理由(わけ)がある〟。リアルに実現可能なユートピアというものがあるとしたら、この町に近いのかなと。引っ越したくなります。

 

10. 『評価と贈与の経済学』内田樹岡田斗司夫FREEex

 資本主義じゃない世の中へのヒント。もう資本主義いややもんね。金の亡者主義。

 

9. 『(株)貧困大陸アメリカ』堤未果

 アメリカはこんなえげつないことになっています。日本もそうなっちゃわないように、ひとりひとり懸命にあがくしかありません。

 

8. 『御馳走帖』内田百閒

 つらい戦時中の話でも、なぜかほっこりする百閒節。『御馳走帖』って、もうタイトルが素敵すぎる。

 

7. 『関東大震災吉村昭

 学説闘争にも踏み込んだ、関東大震災地獄絵図。ほんっとに地獄絵図です。防災大事です。ノンフィクションの傑作。

 

6. 『現代霊性論』内田樹 釈徹宗

 うちのビィ君が一時期、浄土真宗入門やらなんやら、やたら線香臭げな本をたて続けに買い込んでいて、この人はなにをめざしているのか、いよいよ出家か?といぶかしんでいたのですが、元はこれだったようです。宗教を根源的なところから考える1冊。もう1回読み返して、ノート取って、ビィ君が買い込んだ本へとわたしも進んでいきたいと思います。出家するかも、寂聴かも。ウソ。

 

5. 『ねじまき鳥クロニクル村上春樹

 まあ、例によって文句は山ほどあるわけだが、やめられない、止まらない〜、の読書の快感を、ここまで味わわせてくれる作家が今、ほかにいるかというと……。うう〜む、グルーブ感。ちなみに『ダンス、ダンス、ダンス』の五反田君は、わたしの中では完全にタニショー(谷原章介)です。

 

4.『いきのびる魔法—いじめられている君へ—』西原理恵子

 タイトルの作品も、各学校に備え付け、いじめられている子には即読んでほしい、西原渾身の作ですが、なんといっても「うつくしいのはら」が好き。

    私は字をおぼえて

    たくさん おぼえて

    もらわない

    人間になるんだ。

 読むたびに泣きます(;_;)

 

3.『車谷長吉の人生相談 人生の救い』車谷長吉

 すごい、すごすぎる、おもしろすぎる、ネガティヴな人生観。この人に人生相談をした時点ですでに敗北。救いはない。

 

2.『永山則夫 封印された鑑定記録』堀川恵子

 本書と同著者による『死刑の基準——「永山裁判」が遺したもの』、それぞれの元になったドキュメンタリー作品によって、永山則夫はわたしにとって、肉声の、生身の人間として蘇った。それほどの力を持つ作品。とてつもない労力の注がれた仕事に、感嘆、感服。堀川恵子さんの今後を追い続けていくしかないっ!

 

1.『調理場という戦場』斉須政雄

 今年いちばん読み返した本。これからもたぶん読み返す本。

 

2014年もいい本に出くわしますように。

しかし、塾の課題でよりにもよって『永遠のゼロ』読まなくちゃならんのです。忌々しいことに、買わなきゃならんかったのです。そこからたとえわずかでも、あいつに印税が入るのかと思うと、むかつく〜。と、読み始める前から敵意剥き出しのわたしです。