あけましておめでとうございます。
うちの鏡餅。シンプルです。
恒例、といってもこのブログでは初めてだけど、
去年1年間に読んだ本のベスト10です。
去年は本はけっこう読めたので、選考にはちょび苦しみましたっ。
1.『調理場という戦場』斉須政雄
2.『永山則夫 封印された鑑定記録』堀川恵子
4. 『いきのびる魔法—いじめられている君へ—』西原理恵子
5. 『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹
8. 『御馳走帖』内田百閒
9. 『(株)貧困大陸アメリカ』堤未果
10. 『評価と贈与の経済学』内田樹・岡田斗司夫FREEex
それぞれ、少しコメントなど。
サブタイトルは〝この自殺率の低さには理由(わけ)がある〟。リアルに実現可能なユートピアというものがあるとしたら、この町に近いのかなと。引っ越したくなります。
10. 『評価と贈与の経済学』内田樹・岡田斗司夫FREEex
資本主義じゃない世の中へのヒント。もう資本主義いややもんね。金の亡者主義。
9. 『(株)貧困大陸アメリカ』堤未果
アメリカはこんなえげつないことになっています。日本もそうなっちゃわないように、ひとりひとり懸命にあがくしかありません。
8. 『御馳走帖』内田百閒
つらい戦時中の話でも、なぜかほっこりする百閒節。『御馳走帖』って、もうタイトルが素敵すぎる。
学説闘争にも踏み込んだ、関東大震災地獄絵図。ほんっとに地獄絵図です。防災大事です。ノンフィクションの傑作。
うちのビィ君が一時期、浄土真宗入門やらなんやら、やたら線香臭げな本をたて続けに買い込んでいて、この人はなにをめざしているのか、いよいよ出家か?といぶかしんでいたのですが、元はこれだったようです。宗教を根源的なところから考える1冊。もう1回読み返して、ノート取って、ビィ君が買い込んだ本へとわたしも進んでいきたいと思います。出家するかも、寂聴かも。ウソ。
5. 『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹
まあ、例によって文句は山ほどあるわけだが、やめられない、止まらない〜、の読書の快感を、ここまで味わわせてくれる作家が今、ほかにいるかというと……。うう〜む、グルーブ感。ちなみに『ダンス、ダンス、ダンス』の五反田君は、わたしの中では完全にタニショー(谷原章介)です。
4.『いきのびる魔法—いじめられている君へ—』西原理恵子
タイトルの作品も、各学校に備え付け、いじめられている子には即読んでほしい、西原渾身の作ですが、なんといっても「うつくしいのはら」が好き。
私は字をおぼえて
たくさん おぼえて
もらわない
人間になるんだ。
読むたびに泣きます(;_;)
すごい、すごすぎる、おもしろすぎる、ネガティヴな人生観。この人に人生相談をした時点ですでに敗北。救いはない。
2.『永山則夫 封印された鑑定記録』堀川恵子
本書と同著者による『死刑の基準——「永山裁判」が遺したもの』、それぞれの元になったドキュメンタリー作品によって、永山則夫はわたしにとって、肉声の、生身の人間として蘇った。それほどの力を持つ作品。とてつもない労力の注がれた仕事に、感嘆、感服。堀川恵子さんの今後を追い続けていくしかないっ!
1.『調理場という戦場』斉須政雄
今年いちばん読み返した本。これからもたぶん読み返す本。
2014年もいい本に出くわしますように。
しかし、塾の課題でよりにもよって『永遠のゼロ』読まなくちゃならんのです。忌々しいことに、買わなきゃならんかったのです。そこからたとえわずかでも、あいつに印税が入るのかと思うと、むかつく〜。と、読み始める前から敵意剥き出しのわたしです。