タコカバウータン

えらそうなことを言っていても気が小さいです。褒められて伸びるタイプです。

ムード・インディゴ うたかたの日々

ムード・インディゴ~うたかたの日々~(特別編) [Blu-ray]

 

観る前はちょっと心配だったけど

考えてみればミッシェル・ゴンドリーとヴィアン、どんぴしゃっ!

コランのおうちが見られちゃう。

(思ってたよりちょと小さいけど。)

アメリちゃんはちょっと老け過ぎ。

(アメリ時代にやって欲しかった。)

で、原作通り、結婚を機にぐいん、と暗くなります。

モノクロになります。

けれどもゴンドリーはゴンドリー。

文句なしっ。

いや、ひとつ。

原作の結末が猛烈に好きなので

確かにあれを映像化するのはたいへんでしょうけれども

やってほしかったなあ。

 

あと、これは日本の配給会社の問題ですけど

なんで、このタイトル?

事情はあるんだろうけどやっぱり許せませんわ。

 

監督ご本人がマンジュマンシュ役で出ています。

 


映画『ムード・インディゴ うたかたの日々』予告編 - YouTube

最近の予告編はクサいナレーションとクサいコピーで、作品の足を引っ張ります。

 

実は、私の修士論文は『うたかたの日々』論。

って、えらそうですけど、すっと行けば2年で終わるものをだらだら4年いて

期日ぎりぎり、何度ももうダメかと思いつつ、最後は立ったまま書いてて

(4年目のその日までに出せなかったら、もう修論提出の機会はないのです。)

レジュメ(内容要約)なんか中央線の中で適当に書いて

締め切り時間ぎりぎりに滑り込んだという。

あの日、池袋は遠かった。

 

で、今回映画を見て

猛烈に原作を読み返したくなり

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この翻訳は好かんのでもちろん原書だわさ、腐っても仏文上がりだわさ

 

 

うたかたの日々 (光文社古典新訳文庫)

 

と思ってたら今、知った野崎訳出てるっ!

買うわっ。

 

しかし、私はもう踏み出していた。

神明通りの素敵な文房具店トナリノ(お店の人が猛烈感じいい)で

ノートも買い込んだのさ。(全5色だそうなので、さて、何色使うでしょう。)

 

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じゃがじゃ〜ん! そうです。筆写です。

どうせわからん単語もいっぱいあるやろし

書き写して、書き込みもして、私の "L'ecume des jours"を創るのさ♬

実質168ページ   毎日1ページやって半年。

さて、何年かかるでせう。

写経か。

でも、完成の暁にはきっと "L'ecume des jours"は私の血となり肉となっておりますでせう。

ちなみにいちばん好きなヴィアン作品は『心臓抜き』